妙法蓮華経如来寿量品偈訳
私が仏となってから過ぎ去った月日は、計ることもできない長さである。お悟りをひらいてより常に法を説いて限りない多くの人々を教え導いてきた。それよりこのかた、はかり知れない時が経った。 その時にこそ私は多くの僧たちとともに、その人々の前に姿を現し私は人々にこのように語る。私は常に娑婆世界にあって決して滅しないけれども人々を導くてだてとしてある時には滅の姿をある時には不滅の真実を現す。ただ、この世ばかりに限らない。他のいずれの国であろうとも仏を真心をこめて敬い信ずる者があれば、私はまたその人たちのために最上の教えを説く。お前たちはこのことを知らず、ただ仏は入滅したとばかり思っている。 このように仏の世界は常に変わらず安穏であるのに多くの人々は劫火に焼け尽くされて憂いや怖ろしさやいろいろの苦悩が満ち溢れていると見る。こうし多くの罪深い人々は、過去の悪い行為が元で長い時を経ても仏法僧の三宝の名を聞くことが出来ない。そんな中にあって功徳を積み純正な信仰心を持つものは本仏が、今この娑婆世界にあって法を説かれるのを見るであろう。ある時にはこうした人たちのために、仏の寿命は計り知れず永遠なものであると説く。 妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈訳 仏様は、惚れぼれするお姿で私たちの前にお見えですが私は、今重ねて問いかけ致します。 |